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クリアリング・システムとは切り離されていて、改めて本体システムヘアクセスすることが必要である。上記の総合的なクリアリング・システムを構築するにあたって、所在情報システムから、情報そのものへのアクセス、入手を可能にするように配慮するべきである。

(e)検索機能の拡張

情報の入手を意図して検索を行う場合において、ユーザはかならずしも、目的とする情報の内容を承知しているとは限らないことが多い。クリアリング・システム等を検索しながら、自分の欲しい情報に行き当たり、その情報を入手することができるというのが理想的である。そのためには、上記のような総合クリアリング・システムの検索機能や、情報源へのアクセス方法等、高度なシステムの構築が必要であろう。

(f)各省庁ホームページのリンク

現在、20省庁がインターネットのホームページを開設しているが、それぞれ独自に開設しているため、ホームページ内の関連情報がリンクされておらず、ユーザは個々の省庁のホームページにアクセスしなければならない。各省庁間で関連する情報については、相互に連携をとって、ホームページ間のリンクを張るようにするべきである。このようなホームページ間のリンクについては、個々の省庁間の努力では限界があり、総務庁が各省庁のインターネットのホームページ掲載方法、内容、リンクの可能性の有無等に関して調整機能を果たす必要があろう。

また、霞が関WANが構築される以前から、各省庁は独自にプロバイダー等と契約してホームページを掲載しているが、今後の計画では、独自にホームページを持っていない幾つかの省庁のために、霞が関WANがホームページを掲載することとなっている。したがって、今後、これらサービスが開始されると、ユーザにとっては、一般のプロバイダー経由のホームページと霞が関WANのホームページの2本立てになることとなる。最終的には、ユーザにとって、個々のホームページにその都度アクセスするのではなく、各省庁のホームページ全体に自在にアクセスできるような仕組を構築するべきである。

?A 霞が関WANへの民間からのアクセス

社会一般におけるネットワークの進展の中で国の行政機関間のネットワークが存在しないという状況に対して、霞が関WANが各省庁間のネットワークとして構築された。現在のところ、そのサービス内容は電子メールに限定されているにしても、各省

 

 

 

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